「杜仲茶」は、中国大陸中西部のみに生息するトチュウ科の一属一種の落葉高木の葉のお茶です。
「杜仲」は、樹齢が30年近くになるとイチョウのように直立した高さ20メートルもの巨木に育ち、その樹皮は、中国では三千年の昔から上薬の漢方薬として珍重されていました。また、若葉を焙じてお茶にして「不老長寿の仙薬」として飲まれていました
。
中国の古典の薬物書『神農本草経』は薬を「上」・「中」・「下」の3品目に分けていますが、「杜仲」は人参、甘草、地黄などと一緒で「上」に分類され、高血圧、筋肉や骨の老化防止、腰痛、関節痛、排尿困難、もの忘れなどに効果があるとされています。
「杜仲」は、副作用がなく、長期間服用してもなんら問題がないとされています。
現在、日本で樹皮は医薬品として使用されています。
グッタペルカ、アルカロイド、ペクチン、ビタミンC、タンニン、ピノレジノール、ジグルコサイド、ゲニポシド酸、ミネラル(リン、カリウム、マグネシウム、亜鉛など)
ゲニポシド酸などの杜仲葉配糖体が副交感神経を刺激して血管を拡張させ、末梢血管の血流の抵抗を減らして血圧の上昇を抑えると考えられています。また、血圧が低い人の血圧を上げる血圧調節作用も認められています。
血行が良くなるので、冷え性の解消、冷えから来る腰痛、関節痛、肩こりにも効果があります。
また、副交感神経を刺激することによりストレスを受け難くしますので、ストレス性の胃炎にも効果があります。
副交感神経優位の場合は排尿が促され、また、ピノレジノール・ジグルコサイドにも利尿作用がありますので、排尿困難、むくみに効果的です。
リグナン化合物とゲニポシド酸の働きにより肝臓の脂質の代謝にかかわる機能を促進させて、大腸のぜん動運動を亢進し脂肪やコレステロールの再吸収を抑制するので、体脂肪を減少させダイエットにも効果があります。動物実験では、杜仲茶の成分が血液中の脂質を減少させることも確認されています。
※カリウムが含まれていますので、医師からカリウムの摂取制限を受けている方は注意してください。
|
 |
 |
| 「杜仲」の葉や芽、樹皮には"グッタペルカ"という銀色のゴム質乳液が含まれています。 かつての日本軍では、これを兵器などの軍需機器に使おうと考えたこともあったそうです。現代では、歯科で治療の途中に歯につめるゴム質などに使われています。 |
|